精密研磨フィルムの特徴
精密研磨フィルムは、研磨布紙よりも精度の高い研磨面を得ることが可能です。
水や油に強く、湿式研磨も可能です。引っ張り強度、裂け等に対して耐久力がありますので機械による自動研磨に適してます。
弊社では2種類の精密研磨フィルム製品があります。
ラピカ/ローラー塗布製法
ラピカは研磨材粒子を特殊バインダーで練り込み、研磨材粒子を均一に分散させPET基材膜厚を管理し精密にコーティングします。この作業はコーティングルームで行います。
精密塗布製法は再現性のある超仕上げが可能で深傷が入りません。


製品構造

製品表面SEM写真 x1000

研磨面の粗さ(ラピカ#2000)
マイストフィルム/静電塗布製法
マイストフィルムは、PET基材上に1層目の接着剤を塗布し静電気で研磨材砥粒を固定させ、さらに2層目の接着材で脱粒防止として固定させます。
静電気の特性で、研磨材粒子の刃先が揃うので切削性に優れています。


製品構造

製品表面SEM写真 x1000

研磨面の粗さ(静電塗布#2000)
精密研磨フィルムのテープ研磨領域イメージ
テープ研磨のメリット
横にスクロールしてご覧いただけます。
研磨方法 | 加工力 | 湿式or乾式 | 熱影響 | 自動化 |
---|---|---|---|---|
砥石研磨 | ◎ | 湿式のみ | 大 | 可 |
バフ研磨 | △ | 乾式のみ | 大 | 可 |
スラリー研磨 | × | 湿式のみ | 少 | 困難 |
テープ研磨 | ||||
マイストフィルム | ○ | 両方可能 | 少 | 可 |
ラピカ | △ | 両方可能 | 少 | 可 |
精密研磨フィルムの用途
自動車部品

- エンジン部品
- ミッション部品
- ステアリング部品
- インジェクター部品
- コンプレッサー部品
精密部品

- ディスプレイ
- 光通信ケーブル
- 半導体
- OA機器
- マイクロモーター
その他

- 油圧部品
- 空圧部品
- 印刷ローラー
- 圧延ローラー
- 樹脂製品
- 塗膜面
精密研磨フィルムの使用例




